カープジャズ 小劇場

これは「カープジャズによる 架空のドラマ」・・・。

場所は広島横川駅界隈。
細い路地が絡まる町並みは、どこか昭和の香りが漂う。

そんな一角にある、とある大衆酒場。
戦後から続くこの一杯飲み屋は時折隙間風も吹き込むのだが、それがまた風情となるのか不思議と居心地がよろしい。

店内では古いラジオからRCCカープナイターが流れている。隙間から路地に漏れるアナウンサーの声。仕事帰りにちょっと一杯、のつもりが、野球が気になり二杯三杯、そんな引力が漂う酒場だ。
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「あぁ、今日もたいぎい仕事じゃったのぉ。やれんでありゃぁ。あがぁなやり方じゃぁええがいにいくわけなかろうにのぉ。ぅおい!大将!酒くれぃ、酒を!熱燗で!」
常連客であろう、腹巻姿の男の声が路地に響く。口数の少ない大将とはじつに対照的だ。
「大将〜、今日はカープは誰が投げようるんかのぉ?福井か? 外木場か?」
「はい、熱燗、どうぞ。」
あまり噛み合ってないが、男は仕事の疲れを吹き飛ばせているのか、ゴキゲンだ。


ガラガラガラガラ・・・

建て付けの悪い引き戸が開いた。
珍しく、若い女性の三人組。

「あ、、ええっと、、、」
女子会だろうか、どうやら店を間違えて入ったようだ。 隣の路地に小洒落たイタリアンの店があるのだが。

「ぅおい!ねえちゃんよ! あんたら皆えらいべっぴんさんじゃのぅ! 大将!べっぴんさん方に熱燗出しちゃってくれぃ!」

女子会の会場は決定した。


「あのー、カープ、お好きなんですか?」
女子のうちの一人が勇気を出して問いかけた。

「そりゃそうよ。ワシゃギャレットが特に好きでのぅ、ほいじゃけぇ娘の名前もギャレ子にした位じゃ。母ちゃんにゃ他にないんか言われたんじゃがの、ワシゃぁ頑として譲らんかった。ギャレ子ものぉ、アレよ、アレアレ、今頃で言うカープ女子っちゅうやつかの、よぉ球場に行きよるみたいなんよ。こないだ、ギャレ子に一緒にカープ観に行こう言うたら、お父さんはヤジが汚いけぇ嫌じゃ言われての。そがぁな事ぁない思うんじゃがのぅ。そりゃワシも若い頃はポール抜いて審判団のとこに突進したりしようたがの、今はワシもポールを抜いたりすりゃぁせんで。やっぱりの、球場をめがしちゃいけんのよ。ワシもだいぶおとなしゅうなったもんよのぉ。
ん、おう! べっぴんさん方よ、ここの店来るんは初めてか? ワシゃよう来るんで。仕事終わっての、ここでチビチビやりよったらの、やれん事も吹き飛ぶんよ。ええ店よ。大将にゃよー世話んなっとる。あんたらぁも、今日が縁よ、しょっちゅう来りゃぁええ。この時間はだいたいワシもおるで。メニューにないもんもワシが言うたら出してもらえるけぇ。ぅおい!大将!べっぴんさん方に竹輪出しちゃってくれい!生きのエエ竹輪を! ほいで、ラジオのボリウムをちいと上げてぇ。右の耳はラジオ、左の耳はべっぴんさん、わしゃ耳がステレオになっとるけぇの。グハハ!ん、よっしゃ!福井よぉ抑えた!大したもんじゃのぅ!ほいであんたらべっぴんさん方はどっから来ちゃったん? (延々・・・」


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というフィクションドラマの主人公からほんのりと放たれるブルースフィールとカープ愛を表現すべく、渋く憂いのあるブルージーサウンドに宮島さんの歌詞を乗せる、という謎の歌がカープジャズのライブのパフォーマンスに新たに加わりました。途中ではブルースハープも吹きます。
ジャズサウンドのナンバーの中に、異色の小劇場。乞うご期待!(笑)

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