TAO広島店、インダービネン(トランペット)試奏記
こちらのTAOさんは、スイスのハンドメイド楽器「インダービネン」の正規販売代理店。
そういう事もあって、TAOさんではよくインダービネンの楽器にお目にかかります。
この日は2本のインダービネンとこんにちは。
早速試奏させてもらいました♪
(以下、店舗承諾済記事)
トランぺッター以外の方や楽器をされない方にもなるべく伝わるように文章を書いてみようと思いますね。
手前から、
・Inderbinen Alpha 110(¥556,500-)
・Inderbinen Morrison(¥735,000-)
・僕の使ってるMartin(¥●●●,●●●-)
どっちもそうでしたが、ふくよかで温かみのある鳴り方。音の立ち上がりからそのような印象で、いかにも「JAZZ」って雰囲気たっぷりです。柔らかいタンギングで発音した時とか「うお、むっちゃジャズ魂くすぐるじゃん」って思った次第^^
もちろん両楽器には音色的な違いはあるのですが、どちらも温かくてきめ細やか系。インダービネンらしさといってもいいでしょうね。
でもこれでホットにブロウすると、これはこれでまたパンチ力あるサウンドも得られるといったナイスな塩梅。
ほら、ロイ・ハーグローヴ様もまさにインダービネンですよ。
そして、インダービネンの面白い所は、これ。
ベル(あさがお)の抜き差しでチューニング(いわゆる調律というやつ)できます。もちろん通常のチューニングスライドの所でもチューニング可能。
実際の演奏時は他の楽器と音程を合わせるため、ある程度抜いて (抜くほどに音程も低く調整されてゆく)演奏します。
で、このインダービネンは、その抜く所が2か所ある・・。
「ベルのほうを抜くの」と「通常の所のを抜くの」で何か違いがあるのか、やってみました!
★通常の所のを抜いた時:冒頭に書いた"ふくよかで温かみのある鳴り方"がより際立つ。
★ベルを抜いた時:各音の相対的音程が非常に整う。(例えばレが低めだけどソは高めになるとか、そういうバラつきはどんな楽器にもそれなりにあるけど、それがじつに良好ということ)
これは面白いです^^
どちらをどのくらい抜くか、奏者の表現の好みで決定できるわけです。いいなー。ずるい(笑)
インダービネン、こういう事が出来るようになっているのには、訳があります。
こんなにもバラバラになります。
通常はハンダで永久固定してるような箇所がインダービネンではスライドではめ込みネジで留めるようになっているのです。
楽器は振動するものなので当然これで鳴り方も変わってくるし、インダービネンならではのきめ細かな音色に大きく関係してると思われます。チューニングの件もここから派生してるといったほうが良いんでしょうね。
上から見た図。
平行する「ベル」と「マウスパイプ(吹き込む所からまっすぐきてる管)」は普通は支柱でくっつけてありますが、インダービネンはこのようにそれ自体がありません。
(普通はこんなん)
あと、これ、ここまでバラバラになるんなら、掃除もやりやすいだろうなァ^^2倍にずるい(笑)
インダービネン、なかなかなお値段でありますが、その価値アリのスゲーいい楽器です。
こうやって記事に書いて、"僕が買おうとしているから牽制"ってわけじゃ全然ありませんよ^^;
僕はマーチン・コミッティにこの上ない喜びを感じていますので♪
あとフリューゲルもあった♪
自分のフリューゲルマウスピースを持って行ってなかったのが残念で、それ故詳しく紹介できないのですが、息にとてもスムーズに反応してくれる印象です。吹き手の歌心をしっかり引き出してくれるんじゃないかなァと思いますよ♪
インダービネンにご興味おありの方、music life TAOへGO!
【広島店】
広島市南区的場町1-2-3
TEL.082-262-7744 FAX.082-262-7557
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